PLAY! #私らしく山を楽しむ

PLAY No,10

#山を走る

TRAIL RUNNING

頂上をめざして垂直方向の速さを競う
スカイランニングと、
水平方向での距離やタイムを競う
トレイルランニング。
それぞれの競技に情熱を傾ける
2人のアンバサダーに
山を走る楽しさを教えてもらった。

  • トレイルランナー

    Yukari Watanabe渡邉ゆかり

  • スカイランナー

    Kenta Endo遠藤健太

トレランを
始めたきっかけ

「大学では長距離をやってたんですが、そのときに誘われて登山に行ったんです。最初は普通に登ってたんですが、これって走ったほうが早いなって思って。試しにトレランのコースを走ってみたらものすごく気持ちよかった。それから徐々に大会に出るようになりました。」(遠藤)

「ダイエットです。ある日、自分の体型の変化に気づいてしまって、これはいけないと思って走ることを決意したんです。最初は体力もなくて全然走れませんでした。だけどそのときに、ハッパをかけてくれる友人がいたんです。彼女に励まされて走り続けてるうちに、ランニングが楽しくなっちゃいました。」(渡邉)

トレランの服装

「基本的には軽くて動きやすいっていうのはもちろんですけど、山は麓と稜線とではけっこう気温差があります。そうした状況を考えると汗冷えしないように、汗ヌケがよくて速乾性のあるものがいいと思います。」(遠藤)

「夏はランニング用のパンツに半袖が基本です。汗が冷えることもあるので、距離が長くなるようなときには薄いジャケットを1枚持っていくことが多いですね。パックを背負うときには背中に熱がたまりやすくなるので、汗処理しやすいインナーを着るようにしてます。」(渡邉)

  • WEAR

    岩場をよじ登ったりすることもあるので、意外に丈夫さが求められます。スレに強いという点も見逃さないようにしたいです。

  • INNER

    下着は汗処理がしやすくて軽いものがおすすめです。ドライナミックのショーツは履き心地もよくて気に入っています。

  • RAINWEAR

    大会のときは規定のものを用意しますが、普段は雨具にもなるような軽いジャケット1枚のことが多いです。足は濡れっぱなしです。

Field Spec

鳴倉山(新潟県)
標高:579m
走行:5.2km(往復)

  • WEAR

    私はとにかく、動きやすいものが好きなんです。夏はホントにショートパンツに半袖。あとはウインドシェルを着るくらいです。

  • INNER

    パックを背負うと背中に汗をかきやすくなります。そういうときはインナーを着て汗処理を心がけますね。

  • RAINWEAR

    標高が高いところを走るときには、お守りとして上下で持っていきます。トレーニングのときは軽いジャケットを1枚着るくらいです。

Field Spec

武尊山(群馬県)
標高:2158m
走行:13km(往復)
ルート: 武尊牧場キャンプ場から
沖武尊山往復

トレランをしていて
最高だと思うこと

「景色がいいっていうのはもちろんなんですが、いちばんは行動範囲が広がることですね。歩くと3日かかるルートが、走れば1日だったり。ある程度の距離だったらささっと行けちゃうときなんか、ランニングやっててよかたなって思いますね。」(遠藤)

「下りで走ってるときですね。走りながら瞬時に判断して、石とか木の根っことかをさばいていく。それがなんだか自然のアトラクションみたいでウキウキしてきて楽しくなっちゃうんです。自分のなかでは下りを走るために登ってる、みたいなところはありますね。」(渡邉)

ハプニングエピソードは
ありますか?

「トレランは大学のときに始めたんですけど、学校が八王子の山っぽいところにあったんです。普段の練習はキャンパスの裏山を走ってたんですが、たまにイノシシが出るんですよ。一度4頭の集団に出会っちゃって、そのときはホントに怖くて。反射的に猛ダッシュで逃げました。たぶんレースより速く走ったと思います。」(遠藤)

「やっぱり転んじゃうことですかね。だけど走ってて転ぶのはしょっちゅうなので、もう特別なことではなくなっています。あまりケガをすることもなくて、転んで最初にチェックするのはウェアとか靴ですね。自分の体よりも道具のことを心配しちゃうタイプなので、破れたり壊れたりがなければOKだと思ってます。」(渡邉)

気をつけなければ
いけないこと

「山に入るので、まずは一般的な登山のマナーを守ることじゃないでしょうか。あいさつや山道でのすれ違いの基本、それから走るべきでないところでは走らない、などですね。あとは安全に無事に下山すること。まずはこれらを意識してほしいと思います。」(遠藤)

「山によっては下から上まで1本っていうシンプルな道もありますけど、町に近い里山は脇道が多いので迷わないようにしたいですね。事前のルートチェックはしっかりやって、少しでも不安になったら、面倒がらずに立ち止まってルート確認ですね。」(渡邉)

おすすめの山

「ひとつは自分たちが大会を開いている新潟県魚沼市の鳴倉山。町からも近いのでアクセスがいいし、頂上からのスケール感ある眺めが最高です。それから新潟県阿賀野市の五頭山。有名なトレランスポットなので環境が整備されていて、ビギナーにもおすすめです。」(遠藤)

「このあいだ初めて高尾山を走りに行ったんですけど、すごく楽しかったです。足を伸ばそうと思えばどんどん伸ばしていけるし、ループコースも簡単にとれるし。自分に合わせた距離やコースを手軽に組み合わせていける、すごくいい場所だと思いました。」(渡邉)

これから始める人へ

「一般の登山者に比べるとトレランは荷物が少なくなります。でもそれは、体力や走力で荷物の少なさをカバーしてるってことなんです。体力があるから荷物を少なくできるわけで、体力がないから荷物を軽くするっていう考え方にはなってほしくないです。」(遠藤)

「無理をせずに、楽しいと思えるペースで走ること。その意味で、林道を走るのはオススメです。斜度もきつくないし、広いしフラットだし。林道で土や落ち葉のふかふかしたところを走る気持ちよさを知ってもらえば、山を走ることがもっと好きになってもらえると思います。」(渡邉)

PICK UPITEMS

  • INTENSE BELT

    短距離のトレイルランやシティランに最適な、超軽量ストレッチウエストバッグ。通気性に優れたメッシュ地のストレッチ性ヒップベルトが快適な装着感を提供します。

    INTENSE BELT

    インテンス ベルト

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  • DRYNAMIC MESH

    水分を含まない素材によるメッシュ構造を採用。汗の不快感や冷えを防止してパフォーマンスの低下を防ぐ、革新的アンダーウェア。

    DRYNAMICMESH

    ドライナミックメッシュ

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小雨程度なら全然平気なので、もしもの時の薄いジャケットとしてザックの中に入れています。なによりムレにくいので、着ていて快適なのが嬉しいです。汗をかいてもすぐ乾くし、着てて気持ちいいし。走ってるときはもちろん、私は農作業のお手伝いのときも愛用してます。アンダーウェア一枚で、快適さがこんなに違うんだ、ってびっくりしてます。
  • BREATHEBARRIER WILDER LT JKT W

    軽量ウィンドシェルながら、繊維自体に高い撥水性を与えて霧や小雨に対応。通気性も備えており、蒸れや熱気も効果的に放出してくれる。

    BREATHEBARRIERWILDER LT JKT W

    ブリーズバリヤー
    ワイルダーライトジャケット

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  • DRYNAMIC THROUGH

    ドライナミックの高い汗処理能力とドライな着心地はそのままに、立体メッシュ構造を微細化。日常にもなじむスマートな外観を備えたアンダーウェア。

    DRYNAMICTHROUGH

    ドライナミック スルー

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生地が柔らかいことで荷物をしっかりホールドしてくれるから、走っていても揺れが小さいんです。ポケットの位置や形などかゆいところに手が届いていて、使ってみるとなるほどなぁ、って思わされました。ドライナミックメッシュは大量の汗が予想されるときに着ています。肌に密着させて、その上に吸汗性と速乾性に長けたものを組み合わせるようにすると汗処理もしやすいんです。汗冷え対策として、標高の高い山に行くときもけっこう着ていますね。

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