昨年11月に始まった今季のワールドカップツアーもいよいよ最終ステージを迎えました。
開催地は北欧のノルウェー、その北部に位置するトロムソと言う街が舞台。
トロムソ周辺はフィヨルド地形が特徴的で、入り組んだ海のすぐそばから雪山がそびえる風景はとても印象的でした。
そんな今大会、主催者からのコメントの中に『Go back to the DNA of ski mountaineering 』というものがありました。
SKIMOがオリンピック種目に決まり急速に競技要素が強くなっていく中、もう一度、山スキー本来の楽しさや魅力に立ち返ってみようというメッセージ、
それは雪山の奥深くへと引かれた今大会のコース設定を通じて、選手たちにもしっかりと伝わったように感じました。
たしかに観客の数はいつもより少なかったかもしれませんが、ありのままの自然の中に飛び込んでコースを攻略していく感覚、
それは何ものにも変えがたい山スキーの楽しみだったと私は思います。
長かったシーズンがゴールを迎え、共に競った世界中の仲間とはしばらくのお別れですが、また7ヶ月後、元気に雪の上で再会したいと思います。
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2023年4月30日