金沢に出かけた。
最先端のアートに出逢える美術館から、通りをひとつ隔てるだけでどこか懐かしい街並みにつながる。
そんな魅力的な観光都市に知られざる秘境がある。
明治の初め、長崎から潜伏キリシタンらが流されてきた卯辰山だ。
殉教者碑などが建つ一方、奥のトキエと呼ばれる牢屋跡のように薮の中に埋もれた場所もある。
今回の探検では必要なものをコンパクトに詰め込んで歩き回れるクンブショルダーが大活躍。
縦型のこのフォルムはインディージョーンズが「レイダース 失われたアーク(聖櫃)」で使用していたショルダーバックを思わせる。
小さいながらも2つのジッパーつきコンパートメントとメインコンパートメント内のメッシュポケットで手元の道具類を効率よく収納できる。
奥のトキエの核心部分を調べた後は、潜伏キリシタンにルーツがあるどじょうの蒲焼きを食べた。
苦境に喘ぐ彼らが生活の糧としたものが、今では金沢名物として立派な食文化になっている。
たれが染み込んだどじょうは滋味があり絶品。
三串を一気に平らげた。
(C)中田寛也