ミレーテクニカルアドバイザーの鈴木直也です。
全盲のクライマー、小林幸一郎さんのサイトガイドとして10年以上世界の舞台で戦ってきました。
彼と出会って20年近くになりますが、この度僕らの人生ドキュメンタリー映画を作ることとなりました。
僕と小林さんの出会いは、僕がクライミングの基盤を築いた第二の故郷、アメリカはコロラド州でした。
その地は僕達にとって特別な場所です。
ある日、僕は彼に登ってもらいたい岩があると伝え、その登りを動画に収めたいと、あるドキュメンタリー映画監督へ相談したところ、
僕らの人生ドキュメンタリー映画を作ろうと言うことになりました。
アメリカの撮影は2年前にも試みましたが、撮影許可問題やコロナの影響で再三の延期となりました。
しかし!ついにこの日が来ました。
コロナという大きな課題がある中で、経験したことのない大きなハードルを乗り越えての渡米は、違う意味での緊張感もありましたが、
特別な思いでアメリカの大地に足を踏み入れたことに間違いありませんでした。
渡米後直ぐに、ロスアンゼルスで行われたパラクライミングW杯最終戦に小林さんが参加、
見事金メダルという素晴らしい結果からの幸先よい撮影のスタートとなりました。
大会後はコロラドへ移動し、ヒッピーライフを味わうべく、フォルクスワーゲンのキャンパーバンを借りてのロードトリップの始まりでした。
この映画は、いわゆる“クライミング映画”ではなく、僕と小林さんの人生ドキュメンタリーとなっているので、
クライマーだけではなく、どなたにでも楽しめる映画になるのではと僕も今からワクワクです!
この映画にはミレーからも協力を頂き、撮影を行うことができました。私個人としてミレーにお世話になってから10年以上の月日が経ちます。
クライミングパートナーでありフランスの山岳ガイドの親友からの紹介でミレーと出会い、
日本のクライミング界の右も左も分からない私をここまで支え続けて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。
そんな感謝の気持ちをこの映画で伝えられたら幸せです。
写真は、撮影風景となります。クライミングシーンなどは、是非映画上映まで楽しみにしてください。