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2019年7月22日

劔岳・八ツ峰 -汗や冷えから身体を守るドライナミックメッシュ- by 杉本龍郎


先日の劔岳の八ツ峰では、山行中は常にドライナミックメッシュを着用した。
テント場の劒沢に行くまでの別山乗越への登り、そして別山八ツ峰の稜線に出るまでの長次郎谷の雪渓のアプローチのこの2カ所にて大量の汗が噴き出たが、ドライナミックメッシュが噴き出た汗をしっかりと吸い上げてくれたため、背中などが汗ばむことはなかった
夜テント内で寝ているときは、夏場でもかなり冷える劔沢での幕営にも関わらず、ドライナミックメッシュがその厚みによって作り出す空気の層のおかげで身体が冷えることなく翌日の登攀にしっかりと備えることが出来た。
八ツ峰のⅠ,Ⅱ峰間から劔岳本峰までの縦走は長丁場で、このシーズンはまだ残雪もあり雪渓あり、岩稜あり、そして下っては登り返しとなるハードなルートだ。そんなルートもドライナミックメッシュのおかげで汗ばんだり、汗冷えすることなく文字通り身体をドライに保ち快適に縦走を終えることが出来た。

汗から身体を守るため、夏冬など季節を問わず今後も使っていきたいと思う。

杉本龍郎
1988年生まれ。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド。
スイスを拠点にしたヨーロッパアルプスや、ニュージーランドでのトレッキングガイドを経て、現在は登山ガイドとして夏山から雪山、岩登りまで幅広くガイドとして活動。
ヨーロッパアルプスの4000m峰やニュージーランドのサザンアルプスにおいて多数の登頂歴あり。
2018年4月~5月にかけてヒマラヤキャンプ隊にて、未踏峰パンカールヒマール(6264m)に登頂。
◆主な保有資格
・日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ
・ウィルダネスファーストエイド(WFA)
・スイス政府観光局認定スイススペシャリスト
・総合旅程管理主任者