劔岳を代表するバリエーションルート八ツ峰にて
出発は明け方前の午前3:30。寒空の中、劔沢を歩きはじめたが、長次郎谷の雪渓の登りですぐに汗ばむことが予想されたのでダウンではなく透湿性が高いティフォン50000を着用。夜明けとともに気温が上がり、長次郎谷の雪渓では暑くなってきたが汗で蒸れることなく快適に登ることが出来た。
稜線に上がると今度は風が強く肌寒い感じがしたが、ティフォンを羽織っているだけで薄くて軽量にも関わらずしっかりと温かさを保ってくれた。
八ツ峰は懸垂下降が連続したり、下部はハイマツの藪漕ぎがあったりするのだが、着た感じの肌触りがとても良くて、シェルを着ているという感覚をあまり感じずに快適に登ることが出来た。
翌日は朝から雨だったので、迷わず上下ともにティフォンを着用し、風雨を凌ぎながらかつドライを保ちながら下山。
今後もレインウェアとしては勿論、気軽に羽織れるシェルとしても使っていきたい。
杉本龍郎
1988年生まれ。日本山岳ガイド協会認定登山ガイド。
スイスを拠点にしたヨーロッパアルプスや、ニュージーランドでのトレッキングガイドを経て、現在は登山ガイドとして夏山から雪山、岩登りまで幅広くガイドとして活動。
ヨーロッパアルプスの4000m峰やニュージーランドのサザンアルプスにおいて多数の登頂歴あり。
2018年4月~5月にかけてヒマラヤキャンプ隊にて、未踏峰パンカールヒマール(6264m)に登頂。
◆主な保有資格
・日本山岳ガイド協会認定登山ガイドステージⅡ
・ウィルダネスファーストエイド(WFA)
・スイス政府観光局認定スイススペシャリスト
・総合旅程管理主任者