山岳スキーフォトグラファー・松岡祥子さんがGWを利用して日本オートルートのソロ山行に挑戦。地図を片手に素敵な写真をお楽しみください。
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5/3-7、ソロで日本オートルート行ってきました(立山室堂〜五色ヶ原〜薬師岳〜黒部五郎岳〜三俣蓮華岳〜双六岳〜西鎌尾根〜槍ヶ岳〜上高地)
トリロジー30で営業小屋2泊、ツェルト一泊、冬期小屋一泊。
初日、鬼岳から見たオートルート全貌。遙か彼方に槍ヶ岳。
今回のお供、トリロジー30、630g。ソロ装備、水なし9kgに押さえて出発。
*板の取り付けはコツが要り、ザックとビンディングが擦れ合わないようにして装着する必要があります(擦れた場合、穴が開く場合があります)
トリロジー30は、冬用シュラフにエアマット、ツェルト、ガス缶大、アイゼン、スキーアイゼン、フリーズドライ食品等、上手にパッキングすれば4-5日分の装備が入ります。
私のように軽めのスキー板(片足約1.2kg、ビンディング片足約300g、計約3kg)なら、問題なくザックにつけたまま行動できます。
トリロジー30 >
初日の宿、越中沢岳。ツェルト風通し良すぎて寒かった。
2日目、左が赤牛岳、水晶岳、右が薬師岳。アップダウン多く、板の着脱で時間がかかる。薬師の稜線はとにかく長い、どこまで行っても薬師岳。
金作谷、素晴らしいカール。滑り手達を魅了する斜面。
太郎平小屋より薬師岳の夕暮れ。
3日目、北ノ俣岳のイグルー。素敵な住居。
黒部五郎岳山頂付近、雪庇などあり体感垂直。背中が重いのでチャレンジしない。
肩から楽しく滑降。これから行く三俣蓮華岳、双六岳。
4日目、樅沢岳から槍を臨む。数日前に滑落事故があり、気を引き締める。西鎌尾根はナイフリッジあり、雪壁のトラバースあり、踏み抜きありで、思うように進めなかった。
槍ヶ岳山頂の祠で手を合わせる。心に残る山行だった。
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寒気が入って少し寒い日もありましたが、ドライナミックメッシュのタンクとショーツに、クータイウールジップロングスリーブがちょうどよかったです。
軽くてしなやかで、動きを妨げず疲れません。
(下は疲労軽減のためcwxを履きました)
ドライナミックメッシュ >
クータイウールジップロングスリーブ >
目まぐるしく景色が変わり、背負ったり履いたり滑ったりよじ登ったり、山スキーヤーを飽きさせない良ルート。
本当は6日のうちに河童橋まで行きたかったのですが、西鎌尾根のバリズボ地獄で時間がかかってしまい、あえなく横尾山荘泊となってしまい少し悔しいです。
道中たくさんの方とお会いし、とてもよい思い出になりました。
再訪したくなるルートです。