こんにちは。ミレーテクニカルアドバイザーの鈴木直也です。
去る、11月17日にクライミングバム横浜で行われた業界初となる5種目競技大会、「クライミングペンタスロン」が開催され、80名の選手が参加し、大成功のうちに幕を閉じました。ボルダリング、キャンパシング(腕だけで登る)、ランジ(ジャンプでゴールを掴む)、スピード、そしてノーハンドスラブ(手を一切使わず、足だけで登る)の5種目で競い、各カテゴリーの総合成績で順位が決まります。最近ボルダリングコンペが多い中、ボルダリングだけでは自信がないが、腕力には自信がある方や、瞬発力には負けない、そしてバランス感覚が優れている選手と、何かに1つが得意な選手が大いに活躍できる場を提供したいと思ったことがこの大会の目的でした。
カテゴリーは全部で6(エキスパート男女、ミドル男女、ビギナー混合、キッズ)、特にエキスパートの層が今回は厚く、レベルの高い戦いを期待しましたが、やはり全ての種目に優れている選手は中々いませんでした。
中でも一番盛り上がりを見せた種目が、ランジ競技(ジャンプ)です。ランジは計20本、全てのカテゴリー選手が全ての課題をトライ出来るというルールを設けました。遠いい課題や、コンビネーションを要求される課題もあり、選手は向き不向きの課題が明確に分かった結果となりました。普段ランジをしない選手も、上位を目指すには、トライが必要になります。この大会でランジの面白さを発見できた選手もいたようです。
スピード競技も大変盛り上がりました。9m弱の垂壁とあり、公式ルールではないのですが、壁を駆け登る姿はスピード選手をも引けを取りませんでした。中でもエキスパート男子の選手が4秒台で登り切るなど、想像を遥かに超えたスピードで抜群の瞬発力を見せつけました。また、キッズクラスの最速選手は身長が140cm, 大人顔負けのスピードで6秒台と女子エキスパートよりも早く、将来日本のコンバイン選手としては大きく期待が持てる選手だと思いました。
キャンパシングは、持久力との勝負です。130度の強傾斜からガバホールド(大きいホールド)を足を使わずに登り、途中4コースに別れ、カテゴリーにより決まったコースを登ります。エキスパートのコースは、足があっても保持が難しいホールドが連続し、上位の選手は必死にとらえながら登りました。高さが9m弱もあるため、持久力との戦いでした。
ボルダーは各カテゴリーにより登る課題が振り分けられており、普段登り慣れているだけあり、日頃の練習の成果を十分発揮できたのではないかと思います。
一番地味だったと評価を得たノーハンドスラブは、とにかく登っている間に集中力を一瞬でも切らすと、マットへ落ちてしまいます。ノーハンドスラブは、普段見れないホールドの配置とあり、登り易いセットになっていたのですが、足が非常に置きづらく、特にミドル以上の課題は立っている感覚が最後まで全くないので、メンタルとの戦いになりました。
今までになかった大会スタイルとあり、大勢の選手が楽しんでいただけたことは非常に嬉しかったです。また入賞した選手の一人一人の表情は、普段の大会とは違う、嬉しかった結果ではなく、楽しかった大会で得た微笑みだった印象があります。
今後も第二回を必ず行います。そして、クライミングバムと言えばペンタスロンというイメージを持っていただけるよう、今後ともジムが盛り上がって行くことを期待しています。参加された選手、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございます。
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最後までお読みいただいた方に耳寄りな情報です。
全米を震わせたクライミングドキュメンタリー。
「THE DAWN WALL」 ドーンウォール
予告編
なんと、映画のスクリーンで観られるチャンスです!
【日時】2019年1月25日(金)
【時間】21時〜
【場所】イオンシネマ港北NT(クライミングバム横浜)
【住所】https://www.aeoncinema.com/theater/access/81057_access.html
【料金】2,000円(税込)現金のみ
348席の巨大シアター。
しかも、上映当日はバム利用料金500円!!!
登録されていない人もその日だけ登録料500円!!!
下記申込サイトよりご予約ください。