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2021年3月10日

ちいさな春の兆し by KUSACO

こんにちは。KUSACOです。
ここ数日、天気の良い日が続いたのでそろそろか?と。
うずうずして堪らなくなり、春を求めて探検してきました。

日高地方は道内では比較的雪が少ない地域で、すでに雪解けがかなり進んでいました。
一見、緑はほとんどなく、茶色い景色が広がっていますが…
地面に伏してよーく見てみると、ちいさな春の兆しがちらちらと。

これは何を見つけたかというと…


チシマネコノメソウ。寒さで葉が凍っていた。

落ち葉の下に、チシマネコノメソウが隠れていました。
久しぶりの草本植物とのご対面。
ずっと楽しみにしてたんだよ~!と、思わず笑みがこぼれた瞬間でした。
そっと触れてみると、寒さでカッチコチ。
芽生えの場面、冬を耐え抜く姿は特に生命のエネルギーを感じますね。
陽当たりの良い場所では、ほかにも芽生えの姿が観察できました。


バイケイソウの芽生え。艶やかな葉が印象的でした。


ショウジョウバカマ。花芽が出始めたばかり。


ウメガサソウの芽生え。


フデリンドウ。トドマツ稚樹と背比べ。

開花が目前に迫っている植物も見つけました。
林道を歩いていると、ちいさな黄色の点が目に飛び込んできました。
早春の訪れを告げるフクジュソウです。
きれいな開花個体は見つけられませんが、蕾が綻ぶ瞬間もまた風情があっていいですね。


うぅ~開け~!と念を送りましたが、当然ダメでした(笑)


ナニワズの蕾。花はとてもいい香りがします。早く嗅ぎたいな。


ツルアリドオシの真っ赤な果実。2つの点は、花の痕跡。ブタっ鼻に見えてかわいらしい。

春植物たちの本格的な登場は、もう何週間か後になりそうです。
今年はいったいどんな植物、どんなシーンに出会えるだろう。
北海道の植物観察シーズンは短い。
コロナウイルスとの戦いはまだ続いていますが、その中でも工夫して観察を楽しんでいけたらなと思います。

おまけ
帰路の途中、牧草地で採餌中のハクガンの群れに遭遇しました。
渡りの途中です。春近し、ですね。


ハクガンの群れ。淡いグレーが混ざっている個体は、幼鳥です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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