春から秋の撮影フィールドの大雪山は雪に覆われました。
冬は北海道道北の里山がメインのフィールドになります。
僕が住む留萌地方は、海と山が隣り合っています。
稀少な渡り鳥が海岸を飛び、
近所の裏山にはエゾシカやヒグマなどの大型哺乳類が暮らしています。
川に入ると鮭を食べる鷲たちの姿も見られます。
その野生動物たちの物語を一つ一つ丁寧に記録しています。
毎日、里山を見つめることで、
普段は見えない動物たちの動きが分かるようになります。
見据えるキタキツネ
毎年、出会う狐の毛並みはどうだろう?
あの場所のヒグマは今年は活発だろうか?
大鷲、オジロワシの食料となる秋サケは順調に遡上しているだろうか?
冬ごもりの狸はどこに巣を作っただろうか?
珍しい野鳥は渡って来ているかな?
色々な疑問の答えを探すので忙しく、シャッターチャンスはあまりありません。
しかし、この積み重ねが奇跡の瞬間を撮影する近道だと思っています。
カラスの攻撃を避けるケアシノスリ
この晩秋~初冬に道北で撮影した動物たちの写真です。
紅葉が落ち、色がなくなった里山ですが、
動物たちの鮮やかな命のドラマは続いています。
カラマツ黄葉に薄っすらと雪が積もった