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2020年10月21日

北海道大雪山・十勝岳山麓の紅葉は見事でした! by 佐藤圭


虹紅葉

大雪山十勝岳山麓の紅葉は、大雪山のフィナーレを飾る紅葉です。
今年は、例年より10日から2週間ほど紅葉が遅れました。
その原因は、9月初旬の暑さだったと思います。

十勝岳周辺の登山口までは、アクセスが良く、
標高1000m付近まで車で上がることが出来ます。

安政火口の紅葉


日本画のような紅葉

今年の十勝岳山麓の紅葉は、
ウラジロナナカマドの赤、ダケカンパの黄色の色づきが良く、
紅葉のピーク時に山々が冠雪し、
冬と秋が交わる圧巻の光景も見られました!

その紅葉と野生動物を撮影するため、
十勝岳の麓に向かいました。

お目当ての動物は、
氷河期の生き残りと言われているエゾナキウサギです。
この時期は、冬を前に食料となる葉を集め貯食するため活発になる時期なのです。
山が冠雪すると、その活動がピークになると僕は思っています。エゾナキウサギは、
ガレ場と呼ばれる岩が重なり合った岩場の洞窟に棲んでいます。
まず、居場所を見つけるために、そのガレ場で張り込みます。
日によってエゾナキウサギの活動時間は異なり、
時には数時間、待つこともあります。
手のひらほどの小さな体のため見逃しやすく、集中力を切らさずに観察を続けるとこが大切です。
待って、待って、穴からチョコンと出てくれた時は感動でカメラを持つ手も震えます。

シラタマノキを運ぶエゾナキウサギ

エゾナキウサギは、冬眠はしません。
しかし、真冬になると生息地は雪に覆われるため、
春になるまで暗い洞窟の中で暮らします。
そのため、洞窟の中に餌を貯食しておかなければならないのです。

冬は可哀想だな~っと思いますが、
暑がりで臆病なエゾナキウサギなので、
案外、静かな洞窟の中は過ごしやすいかもしれません。
洞窟の中は、夏は涼しく、
冬は雪の下でプラス気温に保たれる快適な生息地なのです。

瞑想ポーズのエゾナキウサギ

そんな撮影地での私は、
動かざること山の如し!と、寒さをこらえ、じっと待つことになります。
行動の時には、薄着で良いのですが、
長時間、待つ時には、トリロジーウールジャケットを愛用しています。
これは、袖丈、胴も少し長めに作られており、体をしっかり覆ってくれます。
行動時に少し肌寒い時にも、上手く熱を発散してくれるので、中間着にもってこいです。
風が吹くような日には、ティフォンタフストレッチエクスプロアジャケットを羽織ると良いですね。

ナキウサギを待つ間に、ミヤマカケス、ホシガラス、エゾシマリスなども、
遊びに来てくれました。

ダケカンバの黄葉とミヤマカケス


冠雪した旭岳とホシガラス


赤トンボを食べるエゾシマリス


通称・ボサG

十勝岳山麓の紅葉が終わり、
平地にも紅葉がおりてきました。
峠や、山間部に雪が降ったというニュースが流れるようになった北海道。

雪上を走る野生動物に会う日も近いですね。
胸が高鳴ります。

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