昨年、2019mで標高年と言われ、たくさんの登山者で賑わった緑岳ですが、
標高が2020mに変更になり、今年も標高年となりました。
まさかの、2年連続です。
その緑岳に登ってきました。
目的は、標高標識に張られた標高2020mのシールと記念撮影をすることと、
大雪山の高山植物のフィナーレを飾るティアラちゃんこと、クモイリンドウを愛でることです。
大雪山高原温泉登山口からスタートし、少し急な林道を一気に登ります。
まもなく、チングルマの綿毛が揺れる第一花畑に到着、
雪渓が遅くまで残るのでエゾコザクラがピンクの絨毯のように咲いていた。
第二花畑は、アオノツガザクラの大群落が迎えてくれた。
その横でエゾシカがウコンウツギの葉を食べていた。
食事の邪魔をしないように、そ~っと過ぎ去った。
ウコンウツギの葉を食べるエゾシカ
山頂直下のガレ場は、見上げると長いが、
エゾナキウサギ生息地なので探しながら楽しく登ることができる。
緑岳の住人エゾナキウサギ
ガレ場のウラシマツツジは、すでに赤く紅葉し始めていて、
日本一早い紅葉が始まったのかもしれない。
山の季節の巡りは本当に早い。
ウラシマツツジの紅葉
山頂に到着すると爆風であったが気温が高く、
晴れていたので気持ちがいい。
さ~、標高年の看板と記念撮影をしよう。
と、張り切って立つが、
なんと!
2020年標高年シールは、強風で飛ばされて、どこかへ行ってしまっていた・・・
ま~、仕方がない。山は、それほど過酷なのだ。
気を取り直して次の目的の大雪山固有種の花クモイリンドウを探しに行く。
小泉岳のほうへ歩くと、稜線上にクモイリンドウがたくさん咲いていた。
今年も綺麗に咲いてくれて、ありがとう。と声をかけながら、
じっくりと撮影させてもらった。
クモイリンドウの魅力は、ティアラのような独特の形と、濃い紺のような黒のような渋い色にあります。
他の植物には無い色で、唯一無二の存在なのです。
大雪山固有種クモイリンドウ
花が枯れてしまったからと言って私の山行は終わりではありません。
冬へ向けて、動物たちは活発に動き出します。
エゾシマリス、エゾナキウサギは貯食をはじめ、
エゾヒグマも冬眠前の栄養を蓄えるためエサを積極的に探す。