7月上旬、長年憧れていたシレトコスミレを愛でるため、知床半島に位置する硫黄山に登ってきました。
札幌から車で知床に行く場合、車で片道約6時間半はかかります。
北海道、大きすぎる・・
どうしても日帰りでの工程になってしまい、時間がない!
時間は無いけれど、愛らしい野草たちの前では足を止めざるを得ない。
ロックガーデンに咲くイソツツジ
ラーメンに入ってる「なると」だ!と思ったら、クロウスゴの若い果実でした。
ゴゼンタチバナは、花がつく場合は葉が6枚、花がつかない場合は葉が4枚。
ゴゼンタチバナの花は、緑色から白色に変わる。いい色です。
マルバシモツケに訪花するアイヌヒメマルハナバチ(♀)。
エゾコザクラは、霧の中でも存在感バツグン。
ピークに差し掛かる岩場手前の砂礫地で、ついに念願のシレトコスミレを見つけました。
シレトコスミレ(Viola kitamiana)
硫黄山は、知床連山で唯一の活火山。
シレトコスミレが生育する場所は、歩くとザクザクと崩れてしまう砂礫地で、非常に脆くて過酷な環境だ。
名に知床と付くため、知床に固有の植物と思ってしまうが・・
近年、択捉島にも自生していることが分かりました。
択捉島に咲くシレトコスミレは、どんな環境下で生きているのだろう。
いつかこの目で見てみたいものです。
花の盛りは過ぎていましたが、小豆色のかわいい果実も観察できて、万々歳でした~
花のみならず、果実まで愛らしいとは・・!
シレトコスミレの果実。
序盤は気温が高く、ほぼ無風で汗だく。頂上付近は濃霧と強風。
天候がころころと変わる状況でしたが、ドライナミックメッシュとティフォンタフのおかげで快適に過ごせました。
次こそは、知床連山縦走だ!
また、会いに来るね。