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2022年5月6日

夏山シーズン到来~アポイ岳~ by KUSACO

こんにちは。KUSACOです。
先日、山開きしたばかりのアポイ岳に行ってきました。

山麓から5合目にかけての針葉樹林帯では、ショウジョウバカマ、ヒメイチゲ、フイリミヤマスミレ等が咲き始めていました。

スポットライトを浴びるショウジョウバカマ(Heloniopsis orientalis)


葉脈に沿って入る斑が美しいフイリミヤマスミレ(Viola selkirkii var. variegata)

登山口を出発してすぐ目に込んでくるのは、エゾオオサクラソウだ。
まだ蕾がほとんどでしたが、きれいな花姿を見ることができた。
この植物は特殊な毒を持っており、樹皮でもなんでも食べてしまうエゾシカがほとんど食べない植物です。
その影響からか、昔に比べるとみられるポイントが増えてきた気がします。


エゾオオサクラソウ(Primula jesoana var. pubescens)オオサクラソウの変種で、茎に長毛が生えるのが特徴だ。


日本固有種で絶滅危惧種のニホンザリガニ。優しい顔をしています。今年も会えてよかった。

アポイ岳は標高810.6mと高い山ではありませんが、
5合目より上部の高山帯ではところどころに手を使って登るような急登な岩場が現れます。

この日は新作のマウンテンストレッチスキニーパンツをチョイス。


街でも履けるような見た目ですが、ストレッチが効いていてとても動きやすいです。
岩場での行動もストレスなく快適でした。
しゃがんで観察する場面がかなり多い私には、嬉しいアイテムです。

シルエットもきれいなので、見た目にもこだわりたい方にオススメしたいですね。

まだ少し早いかな~と思いつつ登っていたので、サマニユキワリの花姿が見られて幸せでした。
毎年必ずこの株が、一番最初に花を咲かせます。
華やかな高山植物が咲き揃うのは5月中旬~6月ですが、芽生え姿に魅力を感じる私は山開き直後のアポイ岳も大好きです。

サマニユキワリ(Primula modesta var. samanimontana)


6合目より上部では、すべて蕾の状態でした。


アポイアズマギク(Erigeron thumbergii var. angustifolius)花弁が伸び始めている。


ミヤマオダマキ(Aquilegia flabellata var. pumila)が蕾をつけていた。


アポイタチツボスミレ(Viola sacchaliensis var. alpina)ぬらりひょんみたいなシルエット!

ふと目が合った、ハナヒリノキの冬芽と葉痕。
思わず私も口角が上がってしまいました。
すべての葉痕が顔のように見えるわけではないので、この子を一発で見つけた自分は持ってるなと自画自賛してしまいました(笑)


とびきりキュートなスマイル♡ハナヒリノキは、冬に枝が赤くなるのも特徴です。

よし!下山したぞ~!と視線を上げたら、遠目にかわいらしいポンポンが。
カラマツが花を咲かせ始めていました。
花を咲かせた後に葉を展開させるのですが、あっという間に緑になるので花を見たことある人は少ないのではないでしょうか。


カラマツの雄花。ちなみに雌花はパイナップルのような見た目をしています。


ひとつひとつの花を見てみると・・・ハート型でした♡うーん、かわいい。

アポイ岳は地質、植生、山の成り立ち全てが特殊で何度来たって飽きることが無い。
興味深いものが多すぎて、なかなか歩が進みません・・・。


岩の隙間に見つけたヒダカミセバヤの芽生えを見ています(笑)

~おまけ~

登山口手前にあるこの看板。
ズタズタになっているのは、ヒグマの仕業によるものだそう。来るたびに痕跡が増えているのがまた恐ろしい・・。
北海道の山では、ヒグマがいないとこは無いと思って十分な装備で挑みましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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