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2021年8月26日

【知床半島-羅臼岳】2021年8月 by KUSACO


羅臼岳から見る知床連山

こんにちは。KUSACOです。
知床半島最高峰の羅臼岳へ、植物探索に行ってきました。
花の百名山としても知られる羅臼岳。
お花の最盛期は過ぎていましたが、ステキな風景・生き物との出会いが盛り沢山。

KUSACOが心惹かれた植物・生き物たちをいくつかご紹介します。
すこしマニアックな内容ですが、楽しんで頂けると嬉しいです。


奇抜なファッションがイケてるルリボシカミキリ
緑色の世界の中に、コバルトブルーのルリボシカミキリを見つけました。
触角の黒い節に注目して見てください。実はもふもふなんです・・・。
か、かわいい・・・。


エゾユズリハの未成熟果実。もう少し経つと、黒く熟して表面に白い粉を吹く。
常緑低木のエゾユズリハ。今時期はさまざまな植物の果実が見られます。
成熟しきる前の果実って、複雑な色味が出ていてなんだか魅力的なんですよね。


ベニバナイチヤクソウの品種ヒトツバイチヤクソウ。
がく片、果実、花茎すべてが紅紫色に染まるヒトツバイチヤクソウ。
あまりお目にかかれない子です。
登り始めて序盤で出会いましたが、「もう帰ってもいいや…」と思うほど嬉しい出会いでした。
奥に見える、くねりと曲がった子もまた愛らしい!


シダ植物のエゾノヒモカズラ。コケに見えるけどシダ!!
山地の中に現れる岩場は要注意。大抵おもしろい子がひっついています。
岩場を見かけると、ふらふらと身体が引き寄せられます(笑)
この子は遠目から見ると一見コケのようですが、よーく見るとシダ植物なんです。


シダ植物のエゾノヒメクラマゴケ。名前にコケとついてるがこれもシダ!!
エゾノヒモカズラが生えていたのとは別の岩場に、
エゾノヒメクラマゴケが生えていました。
ついに名前にコケとつきましたが、これもシダ植物。
紅葉し始めていて、緑と赤茶の組み合わせが美しかったです。


チシマクモマグサが咲いていた

こちらもチシマクモマグサ。葉に生えている腺毛を、よーく見てみてください
高山帯に出ると、たくさんのチシマクモマグサが咲いていました。
花より葉に注目です。よく見るのは白い腺毛ですが、真っ赤な腺毛が生えている子がいました。
もうこうなったら、葉にしか目がいきません。
腺毛は葉と同じ色に染まるのかと思いきや、葉が緑で腺毛が赤…
葉は赤で、赤い腺毛の先端だけ黄色…など、いろんなパターンが観察できました。
うーーん、おもしろいですねぇ。
おかげで地面にうずくまってしばらく動けなくなってしまいました。


チングルマの綿毛と知床連山
チングルマは、花が終わっても愛らしくて人気ですね。
風にそよぐ姿に癒されました。

いつもこんな感じで、花が見れなくなってきても楽しく観察しています。

吹き付ける風が、一気に冷たくなりました。もう秋が目前ですね。
少し前まで、稜線で風が強い時はブリーザーがちょうど良かったのですが・・・
最近は寒いので、ティフォンタフに切り替えました。


KUSACOティフォンタフ

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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