ソラチコザクラ自生地
こんにちは。KUSACOです。
今回は、春~初夏にかけて見頃を迎える
サクラソウの仲間(=Primula:プリムラ)
について紹介したいと思います。
プリムラは、ピンク色の花をつける可愛らしい植物です。
低山の林内や岩場、高山帯の雪田跡など、種によって生育環境は様々です。
住宅地では、「芝桜」がよく見かけるプリムラでしょうか。
北海道でみられるプリムラを、いくつか撮影してきました。
エゾオオサクラソウ(Primula jesoana var.pubescens)
ヒダカイワザクラ(Prumula hidakana var. hidakana)
サマニユキワリ(Primula modesta var. samanimontana)
ソラチコザクラ(Primula sorachiana)
その他にも、テシオコザクラやユウバリコザクラなど、
蝦夷の地名がついた固有のプリムラがいくつか存在します。
北海道は広いですから、全プリムラを撮影するのも一苦労なのです…。
プリムラには、おもしろい特徴があります。
花の中心部にご注目。
①=長花柱花
②=短花柱花
違いが分かりましたでしょうか。
丸い柱頭が見えるタイプ(①=長花柱花)と、
5つの葯の先端が見えるタイプ(②=短花柱花)が確認できます。
このしくみを、「異型花柱性」といいます。
タイプの異なる花の間で受粉した時のみ、
花粉が正常に発芽して受精が起こるそう。
自殖を避ける、賢い繁殖システムですね。
私はこれを知ってから、プリムラを見つけると、どちらのタイプか
確認しないと気が済まない体質になってしまいました…。
知れば知るほど、のめり込んでゆく植物の世界。
ぜひ皆さんも、フィールドや日々の生活の中でプリムラを見つけたら、
目と目を合わせてみてくださいね。
プリムラと見つめ合う
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。